【wedding tips】レースの種類について
Bonjour ! 東京23区内のオーダードレスアトリエ、
Carlier Coutureです。
本日は、ずっとずっと書きたかった記事、
レースの種類についてお届け致します。
これからドレス選びに入られる花嫁さま、
ウェディングドレスのオーダーを検討されてる花嫁さま
単純にレースが好き♡という方。(←わたしもですっ
そんな方々に向けて、少しでもお役に立てればいいな、
と思い、書かせて頂きます。
ウェディングドレス、=レース、
というプレ花嫁さまも沢山いらっしゃると思います。
それくらい、レースはブライダルに欠かせない素材であることは確か。
とはいえ、レースっていっぱいあるし…
沢山ありすぎて、混乱することもしばしば…
Carlier Coutureでは、デザインをお聞きしながら
こんなのはどうですか?という風にレースをご提案しております。
基本的には、直感で「好き!」と思ったレースから
絞り込んでいく方法で問題ないのですが
レースの種類と、ドレスのデザインの相性、もあります。
(レースによって向き不向きのデザインがある、ということですね。)
もちろん、レースの種類は、価格面でも関わってきます。
(お見積もりの際に価格が変動する大きな理由のひとつが、レースの種類です。)
そうなると、やはり
「こちらのレースと、こちらのレース、どう違うの?」
ということになります。
本当は実物を触って頂き、好みを確かめて頂くのが一番ですが
今日はおおまかな種類をご紹介いたします!
まず…恐らくCarlier Coutureで一番人気のレースの種類はこちら:
リバーレース。
昨年は
『「リバーレース」と検索して、カルリエクチュールさんをみつけました!』
という花嫁さまもいらっしゃいました。わたしも大好きなレースなので
とっても嬉しかったです。
ただ、大変クオリティの高いレースのため、
お財布にはちょっと可愛くないのですが、
やはり高級で繊細な素材だけあって、
お召しになられる花嫁さまには必ずご満足頂ける、
自信をもっておススメさせていただいているレースです。
で、一体何が違うのですか?
とお打ち合わせでよくご質問いただくので、
ちょっとご説明をさせていただきますと…。
リバーレース【Leavers Lace】(リーバーレースともいう)
19世紀半ばに流行した、ごく細い糸を複雑な組織を作りながら編んでいくレースで、
機械編みでありながらも熟練した職人の技術を必要とする、
大量生産が難しいレースです。
ですが、繊細で非常に上品な風合いのため、ウェディングに向いています。
繊細で、非常に優美であり、機械レースでは最高級品であり
「レースの王様」と言われる**。とのことです。
基本的には、白(オフ白)と黒のお作りなので、アイボリーなどをご希望の場合は、
こちらで染めさせて頂いている場合がございます。
また、数は少ないのですが、
今となっては希少な、カラーのヴィンテージ•リバーレースもご提案可能です。
最近リバーレースで人気なのが、
模様が点々としていて、模様と模様の間にスペースが空くタイプ。
例えば…
こちらのブラウスはリバーレースでお作り致しました。
後ろのくるみ釦で開閉するタイプで、
クラシカルなスタイルです。
お問い合わせが多い、こちらのタイプのブラウスも、
リバーレースです。(+手染め)
総リバーレースでお作りしたウェディングドレスも、
豪華でありながら、上品で清楚な雰囲気です。
『リバーレース以外だと、どんなものがありますか?』
というご質問に対しては…
現代では他にも、素敵なレースが他にも沢山ありますよ。
ラッセルレース【Raschel Lace】
1960年代に一般化した、「ラッセル編み機」で作られたレースです。
薄く平らな仕上がりが特徴で、
リバー編み機より速いスピードで編むことが可能になりました。
最近ではスカラップを施したもののバリエーションも増え、
より高級感を出したものが増えてきています。
お袖にスカラップを持ってくるのは、タイムレスな美しさだと思います!!
ラッセルレースは総柄のバリエーションが多く、
また、お色味の種類も多いのでカラードレスにも向いています。
ビーズ刺繍レース【Beaded Lace】
その他、ビーズ刺繍を施したレースもあります。
ビスチェドレスの上から、ビーズ刺繍のノースリーブブラウスを。
ガーデンウェディングでは、太陽の光があたり、キラキラと輝きます。
お写真ですとわかりにくいのですが、
実物はレースがキラキラ輝いています。
ビーズ刺繍の施してあるレースは、扱いもとっても繊細で、
縫い目にかかるビーズは一粒一粒取り除いてから縫製にかかるという、
クチュールテクニックを使用します。
ほかにも、違ったタイプのレースとしては、
ギピュールレース【Guipure lace】(ベニスレースともいう)
現在では、ケミカルレースの一種で刺繍レースを指す。
ステッチ数を多くして面の凹凸が著しく、重厚感のあるレースです。
縁取りや、はめ込みなどにも用いられます。
技法としては、まず水に溶ける特殊な繊維に刺繍し、
そのあと土台を溶解することにより、レリーフ状に仕上がります。
こちらはブルーグレーに手染めしたものです。
最近はブラウスで使用するのが旬ですね。
こちらのタイプのレースは重厚な雰囲気のものが多く、花の模様や、
最近では少々エキゾチックな模様のものも出てきています。
さて、少々長くなってしまいましたので、
レースについての説明はいったん区切りますね。
また書きたいことがまとまったら、書いてみようと思います(^^)
ここまでお読み頂いて、
誠にありがとうございます!
それでは、良い1週間をお過ごし下さい*
bonne semaine et à bientôt !
Carlier Couture
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**引用・参考文献 : 文化出版局 、1979、「服飾辞典」
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