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2020-02-24

【order】Art Deco からのインスピレーション

Bonjour, Carlier Coutureです。

 

いつもdiaryをご覧いただきましてありがとうございます。

 

まだ寒い日々が続いておりますが、

現在Carlier Coutureでは絶賛、春のドレスをコツコツご準備中です!

 

また、秋のブライダルシーズンに向けてのお打ち合わせも始まっており、

なんと11月挙式の花嫁さまからもご依頼いただきました。

 

(泣!)

 

こんなに早くから、数あるショップの中でも、

当アトリエを選んでいただき、本当に感謝しかありません。

もちろん、一度お会いしてから正式なご依頼は頂くのですが、

「ご紹介okですよ!」とおっしゃってくださる花嫁さま&お客様がいらっしゃるから

このようにお仕事を続けることができるわけで、

本当にありがたいのです…。

 

さて、そんな気持ちで、本日もご紹介させていただくのは

アール・デコ調のスレンダードレスをご依頼くださった花嫁さま。

イメージとしては、『華麗なるギャッツビー』に出てくるようなドレスです。

どのような感じかと申しますと・・・

まずは、結婚式場でのお写真をご覧ください。

 

まるで映画や舞台のワンシーンのようですね。

美しいステンドグラスをバックに、赤い絨毯が敷かれた重厚感のある階段。

そして、このシンメトリーな構図。

1900年代初期の大邸宅に招かれたかのような雰囲気です。

その中に違和感なくすっと溶け込んでいらっしゃるお二人。とても素敵ですね。

 

新郎さまは黒のタキシード、

花嫁さまは白い生地にレースを重ねた

スレンダーラインのドレスをお召しになっていらっしゃいます。

しっとり落ち着いた空間に、白と黒のコントラストの衣装が

すんなりと馴染んでいますね。(青いブーケの差し色も!)

 

もう、上記のお写真さえご紹介させていただければ

一目瞭然!言うことなし!という気持ちもあるのですが、

せっかくですので!ドレスの詳細をご紹介します。

 

ベースは白のサテンで、その上にレースを重ねたデザイン。

首元から胸元まではレースのみです。

レースの模様は、花嫁さまのボディラインに沿うように配置したボタニカル柄

実は、レースと土台のサテンの間に薄いブルーのチュールを重ねています。

(花嫁さまのお好きなお色味です。)

チュールはうっすら入っているのがポイントです。

お袖はなしのタイプですが、

腕の付け根周りにはリーフのモチーフを縁取りのようにあしらっています。

 

 

後ろ姿はこのような感じに。

背中のほとんどはレースのみで覆われています。

センターには大きめの刺繍柄を縦に配置し、

その周りはまるでアクセサリーをまとっているかのような

デザインにいたしました。

 

 

後ろ姿全体の様子。

首から足元にかけては縦ラインを意識したデザインを取り入れ、

裾はエレガントな柄やスカラップをあしらって

より装飾的で女性らしい雰囲気にいたしました。

 

今回一番こだわったのは裾の部分。

お打ち合わせの際にはたくさんのレース(実物&資料)をご覧いただきました。

その中で気に入っていただいたものをつ組み合わせることをご提案し、

人台に合わせたところ・・・

 

見事にしっくりきました!

 

 

生地からインスピレーションを得た、

という感じです。

 

 

 

裾の描くカーブに合わせ、

一度レースのモチーフを切り離し、

再構築していく作業。

今までもその技法はよく使っているのですが、

模様が大きければ大きいほど柄合わせの難易度は上がります。 

正直、相当悩みかなり試行錯誤いたしました。

 

 

さらに、アール・デコ調を彷彿とさせる「フリンジ」も!

場所によってフリンジの長さを変え、

ドレスを表情豊かにいたしました。

 

 

仮縫いの様子です。

ドレスにピン打ちをし、花嫁さまがより美しく見えるよう

全体的なバランスを調整していきます。

こちらの写真を見ていただくと、

柄の様子がはっきりわかるかと思います。

フラワーやリーフの柄、ビーズ、

そしてフリンジが贅沢に使われているゴージャスなドレスです。

 

 

既成のものですと、イメージに合うものはカチューシャタイプが多く、

カチューシャの締め付けがあまり好きではない、とのことでしたので、

ヘッドピースもこちらでご用意させていただきました。

大小のビジューを散りばめ、

フェザーとチュールレースをプラスしてクラシカルな印象に。

まさに『華麗なるギャツビー』の世界感です。

 

 

こちらのピアスは花嫁さまご自身がデザインされたもの。

ストーンで形作ったフラワーに大きめのパールビーズを合わせて。

かわいらしさと上品さが備わった素敵なデザインですね。

ヘッドピースにインパクトがあるので、

ピアスは華奢にした、引き算のおしゃれです。

 

 

ここからはお式当日のお写真を。

ご家族でのお写真。

お衣装にしても、クラシカルなインテリアにしても・・・

本当に1900年代初めにタイムスリップしたかのような雰囲気です。

花嫁さまの笑顔も輝いています。

 

ブーケはやはり花嫁さまのお好きな淡いブルーを基調としたもの。

とてもよくお似合いですね。

 

ゲストの方のテーブルにて。

みなさま、おそろいのミニブーケを持っていらっしゃいますね。

 

会場には深みのある赤を基調とした上質なインテリアの数々が。

重厚感がありながらも温かみのある空間で、結婚式にもぴったりですね。

 

ご両親への感謝の手紙を読まれているシーン。

この演出はいつ見ても感動してしまいます。

バックスタイルがよく見えるお写真までセレクト頂き、

誠に恐縮です…!

 

お若いのに上品さが完成されていて、

ものすごく洗練されていらっしゃる花嫁さま。

私服もいつもオシャレで細部まで美しい方です。

クラシカルなウェディングドレスも見事に着こなされていましたね。

 

また、お写真と共にこのようなメールを頂きました。

——————————-

xx様
 
ご無沙汰しております。
今日でちょうど挙式から一ヶ月が経とうとしており(ここまであっという間でした…)、
ようやく落ち着いて写真の整理なども出来るよになりましたので、このタイミングでメールさせて頂きました。
 
最後にお会いした際には風邪で体調を崩しておりましたが(その節はご心配をお掛け致しました)、
挙式当日は体調も回復し、またお天気にも恵まれ、最高の1日を過ごすことが出来ました!
特にxx様に製作して頂いたドレスがゲストから大好評で、
こんなに素敵なドレス初めて見た!」「(お客様のお名前)にめちゃめちゃ似合ってる!」「今までで一番綺麗!」等々、嬉しいお言葉をたくさん頂きました。
義母も「ドレスの美しさはレースで決まるのよね。このドレスは本当に素敵!」と感心しておりました。
素敵なドレスを作って頂き、本当にありがとうございました。
一生の宝物として、大切に保管させて頂きます。
 
また、お手紙もありがとうございました。
当日お色直しの際に控え室で読ませて頂き、とてもあたたかい気持ちになりました。
製作期間中、毎月アトリエに足を運んでいたことを思うと、結婚式が終わってしまってとても寂しい気持ちになりますが、
またお目にかかれる日が来るのを楽しみにしております。
xx様とお話していると自分自身の勉強にもなるので、
今度はオケージョンドレスなど、またお願いできたら素敵ですね。
 
日々お忙しいかと思いますが、どうぞお身体を大切に、これからも素敵なドレスを作り続けてくださいね*
 
——————————-
 
 
 
あまりに素敵な文章でしたので、ご許可をいただいた上で
 
全文載せさせていただきました。
 
こちらこそ最高の1日に際し、
 
お手伝いさせていただいたこと誠に光栄に思っておりますし
 
お打ち合わせで色々とお話できたことが本当に良い思い出となりました。

こちらこそ、またぜひいつかお洋服のお話、させてくださいね。

今後のご活躍、楽しみにしております…♡

 

今回ご紹介したドレスは、アール・デコに特化したデザインの生地ではございませんが、

フリンジや細かなパーツを後から追加して組み合わせることにより

雰囲気は出す!と計画しながらお作りしました。

むしろアール・デコに寄りすぎて「舞台衣装」や「歴史衣装」にならないよう、

あくまでも「花嫁さまのドレス」であることを意識し、

上品さを備えたデザインを心がけました。

 

映画や小説にインスピレーションを得たドレスを着てみたいとお考えの花嫁さま。

昔のファッションを取り入れたドレスに憧れている花嫁さま。

ぜひ一緒にご要望のドレスをお作りできればと思っております。

 

ウェディングドレスには花嫁さまそれぞれの思いがあります。

花嫁さまのこだわりを当アトリエでお話ください。

いつでもお待ちしております。

 

そしてもう一度、

ドレスをお任せいただき、ご紹介のご許可もいただきまして、

本当にありがとうございました!

どうぞ末永く、お幸せにお過ごしください♡

 

 

 Carlier Couture

 

 

⚠️お客様の大切なお写真です。
文章、画像の無断転用、無断転載は固くお断り致します。

 

 

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