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2017-11-16

【order】クラシカル x シンプルなチュールドレス

Bonjour ! Carlier Couture です。

すっかり寒くなって、もう2017年も残すところ約1ヶ月半…。

今年も本当にアッという間の年でした。

皆さまはどんな年でしたでしょうか…?

 

さて、先月からようやく!こちらのdiaryも更新を再開し、

沢山の皆さまにチェックして頂けているようでとっても嬉しいです。

 

今日は今年の秋、代官山の「 マダム トキ 」さんで

お式を挙げられた花嫁さまのストーリーです。

 

実はCarlier Coutureをはじめたときの、本当に初期の頃にお問い合わせ頂き、

ドレス一式を作らせて頂いた花嫁さまが

こちらのレストランでお式を挙げられていて。

 

全体で言えば、限られた数のドレスのみのご製作ではありますが、

有り難いことに関東は広く、群馬、長野、新潟などから通って頂くこともある中で、

今回も「 マダムトキ 」さんでお式を挙げられる花嫁さまにお目にかかれて

大変嬉しく思いました。

お写真を一目みただけでわかる、特徴的な内装やガーデン、クラシカルでシックな趣。

そんな素敵な場所で、また当アトリエのドレスをご着用頂けて光栄でした。

 

本日の花嫁さまは当アトリエのHPを見て下さり、

オーダーしたいドレスのスタイルのイメージをすでにお持ちでした。

とっても小柄で華奢な花嫁さまですが、

初めてお会いしたときから意思をしっかりともった、はつらつな印象の方。

そんな花嫁さまがオーダーして下さったのは、シンプルなチュールドレス。

そしてビスチェの上には、レースの長袖のブラウスをお召しになりたいとのことでした。

(当HPのPromenadeというドレスをみてお問い合わせ頂きました♡ 嬉しかったです。)

 

そして第一回目のときからお母様と来て頂き、

デザインを絞り込み、本格的に生地を決めるところからスタート。

 

お色味はクラシカルな建物に溶け込むような、

優しいアイボリーをチョイス。

チュールのお色味も、同じアイボリーでも

何種類かの微妙に違う品番の中からお選び頂きました。

レースはリバーレースの中でも一番薄手で繊細なものが

花嫁さまの雰囲気にマッチしていてお母様のご意見も満場一致で決定!

ビスチェのラインなどはフィッティングで決めていくことになりました。

 

ゼロからお作りするので、細部までお打ち合わせさせていただくわけなのですが、

チュールのスカートはあまり過剰なものではなく

「バレエの町娘のようなボリューム感で、
ちょっと特別な日の延長、くらいのイメージで」

と言われていたのが印象的でした。

 

ついボリューム多め、装飾ありで作りたくなってしまうのをグッと我慢して(?)

過剰なものを一切とっぱらったような、本当にシンプルなドレスに仕上がりました。

 

フィッティングの際、とくに印象的だったのが、

花嫁さまの姿勢の良さ。佇まいの美しさ。

バレエのご経験があるとのこと、思わず納得!

バレエの衣装に関わったことはあるのですが、残念ながら踊る方は全く素質がなく…
バレリーナに強い憧れがある店主です…

 

とくになにも言わずに鏡の前に立って頂くだけで、

醸し出される何かがありました。

ここまでシンプルなドレスを着こなせるのは、

さすがです。

 


当アトリエにあるボディーは、かなり細いものもあるのですが、
ファスナーを仕上げたあとは着せることができず…
ハンガーでの写真です!(でも後半には花嫁さまのご着用写真もありますので♡)

 

 

実際はパニエが入りますが、

プリンセスラインではなく、Aラインになるように調整致しました。


ビスチェの上端には刻みなどを入れず、
プレーンで柔らかなイメージで。

 

そしてブラウスはこちらです。


花嫁さまと一緒にこだわったハイネック部分。

普段からレースのハイネックのブラウスをお召しになることがあるということで、

外見的な要素だけではなく、ご本人さまにとって違和感のない高さに調整

させて頂きました。

衿もとに使わせていたレースは、本当に華奢すぎて

今まで一度も使用したことなかったものだったのですが、

仮縫いの際に何種類か当てさせて頂いた時に、

花嫁さまからこちらが良いです!とお選び頂きました。

 

なんだか本日の花嫁さまに選ばれるのを待っていたかのようなレースで、

しっくりくることがとても嬉しかったのを覚えております。


レースはもちろん手染めでアイボリーに。

 

当アトリエに来て下さる花嫁さま方の大半は

すでに沢山のご試着をされた上でご相談頂くことが多いので

ある程度のイメージを持たれています。

 

ですので、純白、オフホワイト、あるいはアイボリー、

なんとなく希望を絞れている場合が多いのですが、

「アイボリーが流行っているので、アイボリーにしようかな」

ではなく、肌質に合うので、あるいは

お式を挙げられる会場の雰囲気に合うのでアイボリー、

という理由があるのはとっても良いことだなと思います。

 

実際、花嫁さまの繊細な肌感には光沢のあまりないマットなタイプのサテンと、

アンティークな生成り色が本当によくマッチしていました。

 

それでは、当日のお写真をご紹介させて下さい!

 

マダムトキさんの象徴的な看板の前で。
こちらのお写真を見ただけで、花嫁さまの姿勢の良さ、
どのくらい小顔なのかがわかります…!

 


そして室内での撮影の様子。
絵になりますね…うっとりです。

 


外からの光が差し込む中、
穏やかな室内。美しいコントラスト。

 

お小物は、ヘッドピースと、

シンプルなミドルベールをご準備させて頂きました。


バックスタイルです。

ヘッドピースは当アトリエで一番小ぶりなボンネを元に製作。

ビスチェと同じサテン、ブラウスと同じレースを使用し、

お顔が小さい花嫁さまに対し、過剰にならないように

サテンで細かい花を作ったものを飾らせて頂きました。

さらにヘアメイクリハのあとに、花嫁さま自らアレンジして下さり、

クラシカルなヘアスタイルにもマッチしていて、

ますます素敵な仕上がりに…♡

 

作り手としては、飾りなどを沢山施したものももちろん大好きですが

こちらの花嫁さまのように「特別な日の延長」というイメージで

自分らしさを大切にされるシンプルさも、改めて美しいなぁと感じました。

 

 

実はドレスと同時に、プライベート用のワンピースも

オーダーしてくださった花嫁さま。

(たしか初めてお会いした時に、
わたしもダマスク柄のネイビーのワンピースを着ていて、
「もしかしてそれも作られたものですか?」
と聞いて下さったことが、きっかけでした♡)


もちろん、こちらのワンピースも仮縫いをさせていただき、
花嫁さまの体型に合わせてご製作させていただきました。


選んで頂いたのは、ネイビー地に、
濃色の模様が浮き立つ、ふくれ織りのダマスク柄。
コーディネイト次第で、プライベートからフォーマルまで
幅広く着て頂けるデザインかと思います。

 

そしてなんと、お式当日にお母様がご着用されるマザーズドレス、

フォーマルなワンピースもオーダーしてくださったのです!

お母様は黒留袖をお召しになる場合が多いかと思いますが、

初秋のレストランウェディングということで、

ブラックフォーマルをお選び頂きました。


画像の色が赤っぽいのですが、黒です!

ドロップショルダーのお袖がご希望でしたので、

あまりハリ感のないサテンをおススメし、

仮縫いの際に脇を少し削ったり、丈を伸ばしたり調整させていただきました。

娘さんのご意見を取り入れられるのもとっても良かったです。

 

そしていざお渡しの日、完成したものをご着用頂くのですが

第一声が「軽い!」だったのが、とても印象に残りました。

黒いサテンだと、少々重たいイメージがあったかもしれませんが、

しなやかなサテンを使用しているのと、

(ビスチェで使われるものとは全く違います!)

構造上、中の裏地はノースリーブ型になっていたり。

 

お母様と花嫁さまが2人で写っている、

当日のお写真もこっそり頂いたのですが、衿もとにシルバーとパールの

ブローチを飾られ、とっても上品に着こなされておりました。

 

後日、花嫁さまからはこんなメールが…♡

『(…)おととい、結婚式の写真のデータが届きましたのでお送りいたします!(…)
◯◯◯(←わたしの下の名前です)さんの作っていただいたドレスの
素晴らしさは伝わると思います。なにかのお役に立てれば幸いです。

改めまして、本当に素晴らしいドレスをありがとうございました。
おかげさまで、幸せな一日を過ごすことができました。

母も大変喜んでおり、先日も黒のワンピースを着て、
友人との同窓会(?)に出かけていました!
またいつかお洋服、作っていただきたいです。
今後ともよろしくお願いいたします。(…)』

 

こちらこそ素晴らしいお写真をお送り頂き、

またご紹介を快諾して下さり、ありがとうございます。

 

花嫁さまに喜んで頂けたのはもちろんのこと、

お母様にも喜んで頂けて、感無量でした。

お忙しい中、何度もお二人で足を運んで下さり、

お式の準備自体も母娘の素敵な想い出になるお手伝いになったなら、

こちらとしても何よりです!!!

またぜひお目にかかりたいです。

 

どうぞ末永くお幸せに…♡♡♡

 

 

さてさて、長いdiaryになってしまいました。

ここまでお読み頂きまして、誠にありがとうございます。

皆さまも良い一日をお過ごしください*

Bonne journée et à bientôt : )

 

 

Carlier Couture

 

お式の直後に届いたマダムトキさんの素敵なギフト…♡
いつか記念日などのお食事にお伺いしたい…!

 

. 【Carlier Couture diary】 special gift from a bride . 先日、結婚式を挙げられた花嫁さまから @madame_toki さんのギフトが 贈られてきました! . 中身はフィナンシェなどの 焼き菓子の詰め合わせ。 上品な甘さで大変美味でした…♡ . お式の直後で、ただでさえお忙しいはずなのに、 お手紙までつけて下さいまして、 優しいお言葉に泣きそうになりました。 . Carlier Coutureを始めて、約1年半。 まだまだ至らない部分も多々ありますが、 こうして花嫁さまから 「ありがとうございます!」と言われると、 こちらこそ感謝の気持ちしかないので、 いっぱいいっぱいになります。 . そしてまたこの気持ちを大切に、 今日もがんばろう!と励みになります。 . 毎シーズン、素敵な花嫁さまに 出会うことができ、幸せに思う日々です。 . . .

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