toggle
2021-12-04

【diary】フランスと日本。生地にルーツへの想いを込めたドレス【アウトドアウェディング後編】

Bonjour ! Carlier Coutureです。

さて、師走に入りました。

だいぶ寒くなってまいりましたね。

そろそろホットワインが恋しい季節となりました♡

 

本当は秋にアップしたかったdiary

すっかり遅くなってしまいました。

 

本日の記事は、こちら↓の記事の続編です!

あわせてご一読ください。

【diary】王道シンプルなオフショルダードレス【アウトドアウェディング前編】

オーダードレスのご相談を受けていると、

「ヒップに合わせるとバストがブカブカ。

でもバストに合わせると今度はヒップが合わない…」

(もしくはその逆)

というように、

身体の〇〇に合わせると〇〇に合わない。

とおっしゃられるお客様によく出会います。

 

体形には個人差がありますからレンタルドレスでは

どうしても無理が出てきてしまうんですね。

 

花嫁さまはわたしと同じく

フランスと日本にルーツを持つNathalieさん。

日仏美容家としてご活躍中で、なんとラジオ番組もお持ちです!

(よかったらこちらも→【info】初ラジオ出演!『“私に似合う”を見つける!』

 

Nathalieさんは、スラッとした高身長であることに加え、

結婚式の後は、ドレスをハネムーンに持っていきたい、

自身のルーツである「フランスと日本」を表現したい

というご希望をお持ちでした。

 

Nathalieさんとはプライベートでもお付き合いのある

大切な友人ですが、フィールドは違えど互いに

プロとして活躍している「戦友」でもあります。

わたしもこの道のプロとして他の花嫁さまと等しく、

ご相談からドレス制作までじっくり対応させていただきました。

 

花嫁さまからは、

2着のドレスの制作をご注文いただいたのですが、

特に意識したのは差をつけることです。

 

クラシカルで上品な1着目と全く違ったイメージで、

2着目はインポートドレスのような贅沢なレース使いで、

女性らしい曲線的なドレスに仕立てました。

 

 

そして何よりも、花嫁さまのルーツである

「日仏」への想いが2着目の生地に込められています。

 

まず、ビスチェに使用しているレースは、

フランスのリバーレース。

リバーレースは、レースの中でも

特に繊細で優美な表現緑が特徴的です。

 

レースの内側に使用しているサテンは、

日本国内で生産、染色したもので、

ビスチェを支える大事な部分のため、

厚地のものを選んでいます。

 

そして裾に縫い止めたコードリバーレースは、

花嫁さま自身のもう一つのルーツである

フランスのLyon(リヨン)で自ら購入されたものなんです!


フランスの第二の都市、

リヨンは古くから絹織物産業で栄え、

今も繊維産業が盛んなことで知られています。

花嫁さまが渡仏した際には、

リヨンの生地屋さんから

このような画像を何枚も送ってもらい、

一緒に絞り込んでいきました。

 

コードリバーレースは、

レースの上に模様を縫い重ねたことで

よりニュアンス感にあふれているのが特徴です。

こちらが最終的に選ばれたレースです。

スカートの裾のおよその外周を計算したうえで

必要なメーター数をご購入いただきました。

 

土台にアイボリーのサテンをチョイス。

レースも少しだけ天然染色して、

より馴染みの良いお色味になるように調整しました。

 

というのも、花嫁さまはブロンズ肌、

ブラウンの髪に柔らかな茶系の瞳をお持ちの

秋の実りを感じさせるカラーがお似合い。

 

リッチでゴージャス感のある「オータムタイプ」なんです。

花嫁さまの生まれ持った色素、パーソナルカラーを意識して

マッチする色味を吟味することも大切にしています。

 

お顔立ちも骨格もフェミニンなタイプでいらっしゃるので、

繊細なレースを組み合わせて使いました。

特に裾の部分には、国内で生産されている

希少な「シルクオーガンジー」を採用しましたが、

本当に繊細なあまり、終始うっとりしたものです。

 

前編にも書きましたが、

コロナ禍の影響で花嫁さまは予定していた

ウエディングを一旦キャンセルし、

密な状況を避けられる 野外ウェディングを計画されました。

それを受けて、野外というロケーションに合わせて、

トレーンを少し短めに修正しました。

画像はまだ調整段階の様子です。

今回のドレスのこだわりポイントは、

何と言ってもフランスレースの圧巻の裾!

全て手作業で縫い止めています。

元々は直線であるレースを

いかにスカートの裾の曲線に合わせるかが腕の見せ所でした。

 

これは、モチーフを1つ1つ切り外した後に、

放射線状に広がるようにマチ針で配置しているところです。

よーく見ると、無数のまち針が…!

 

花嫁さまはお式のお日にちが近づくにつれて

どんどん美しくなられていきました。

 

さて、完成したドレスはというと…

何十年後に見返しても色あせない、

まさに「タイムレス」な美しさかと思います。

結婚式当日は、ワイルドな自然美あふれるロケーションに、

繊細なドレスのコントラストが美しく映えました。

実はここ、川下りで有名な埼玉県の長瀞なんです。

意外だったでしょうか?

 

当日のヘッドピース、アクセサリーも当アトリエにて

ご用意させていただきました。

花嫁さまに一番お似合いのマットなゴールドのものを

ご提案しましたが、大正解でした!

ChiKaさんのお写真にまたうっとり…。

こちらのヘッドピースはレンタル可能です◎

 

こちらはNathalieさんをイメージしてお作りしたもの。

ドレスに合わせたアクセサリーのご製作も可能です。

 

 

当日のメンバーについて;

花嫁さまの大切な1日のために集結したメンバーです。

Hair & Make : Naokoさん @mille_naoko

Photographer : CHiKAさん @cocofleur_wedding

Planning : Norikoさん @dreamfate80

 

実は前日にプランナーさんから

白樺の木を用意しているのでガゼボを作ります!

というサプライズをこっそり教えてもらっていました。

当日は朝4時起き(!)で有志たちが川沿いに設置。

新郎新婦の目に留まらないところにあったのですが、

川沿いに降りる際、ガゼボと絨毯が目に入った時の

花嫁さまの反応がとっても素敵でした。

こちらのお写真ですが、ELLE MARIAGEに掲載されました!

 

白樺のガゼボ、野外ウェディングならではですね。

プランナーさんの粋な計らいが、本当に素晴らしかったです。

 

コロナ禍に突入し、時期的に本当に様々な決断を迫られて

大変だったかと思います。

公私ともにお世話になっていて、

大切な友人でもあるNathalieさん。

 

今思い返しても、晴れの日を一緒に準備し、

当日もすぐそばで関わらせてもらえたことが本当に誇りです。

 

(フォトグラファーChiKaさんによるアルバムも仕上がっているとのこと、

チラッとそのお写真を送ってくれたのですが、

号泣しているナタリーさんとわたしがバッチリ印刷されていて

またウルっとしています…。

全貌を見る会、早くお待ちしております!(私信ですね…!))

 

 

いずれコロナ禍が収まったら、

フランスでの後撮りが叶いますように!

 

オーダードレスだから叶えられること。

それは一人一人の体形に合わせるだけでなく、

自分の「想い」をドレスに表現できることです。

 

ぜひご一緒にあなただけの

オーダードレスの物語を作りませんか?

 

Carlier Couture

Emilie

 

新作販売開始です!

 

お問い合わせはこちらから

 

Follow us on Instagram !

関連記事