【order】Royal & Mode 春のウェディング
Bonjour, Carlier Coutureです。
梅雨の晴れ間が貴重な今日この頃、
アトリエでは夏〜秋のドレス製作でフル稼働中ですが、
春に結婚式を無事に挙げられた花嫁さま方のお写真が続々と届き
作業の合間に幸せな気分に浸っております。
今日ご紹介するのは、春に挙式を挙げられた花嫁様で
ブラウスとベールを当アトリエでオーダーしてくださいました。
冒頭のお写真、もう素敵すぎます…!
お写真だけで充分なのですが、一応アトリエdiaryですので
書き留めさせていただきます。
宜しければお付き合いくださいね。
ドレスはすでに有名ドレスブランドで決められておりましたが、
(おしゃれな花嫁さまに人気のVera様!)
ブラウスはフルオーダーしたいとの事でしたので、お話をお伺いさせて頂きました。
花嫁さまのイメージは、ロイヤル感のあるウェディングで、
ケリー王妃やオードリー・ヘプバーンのお写真を資料として持っておられました。
すぐに長袖のブラウスで、ハイネック、襟のあるものが
お互い共通のイメージとして浮かび上がりました。
実際にアトリエに来ていただき、レースをご覧いただいたのですが
とても判断の早い花嫁さま、すぐに2つ3つ絞込むところまで行きました。
そして鏡の前であててみて、
リバーレースとリバーコードレスを見比べていただいたのですが
やはりロイヤル感といえば、コード刺繍してあるリバーレースに勝るものはなく。
すぐにそちらを決断してくださいました。
(ご自身でも、判断は早いんです!とおっしゃられていて、
ドレスもものすごいスピードで決断されたとのこと!)
それはとても模様が豪華なもので、Vera Wangのチュールのドレスに
しっくりマッチしそうでした。
その際に、細身の長袖、もしくは少しモードな感じで、
パフスリーブのような少しボリュームを持たせた長袖と
どちらがいいか検討することに。
そのようにに迷った時は、なるべくトワルフィッティングの際に
どちらも具体的なものを見て選べるように、
左右で別のものを作らせていただきました。
これはフルオーダーだからこそ可能です。
Carlier Couture Instagramより
そして、ドレスを受け取られるお店で、
そのドレスが完成しを試着される日程に合わせてトワル(仮のブラウス)をお持ちいただき
実際に鏡の前でそのドレスをお召しいただきながら
どちらのお袖のボリュームがいいか見て決めていただきました。
ドレスは身頃もスカートもチュールでできていて、
細かくギャザーを寄せたタイプのもの。
ボリュームが予想以上にあったとのことで、お袖はタイトな方を選ばれました。
ただ、実はもう一癖あるブラウスでして。
ご相談の時に、イメージ写真を見せていただいたのですが、
その中にあった某オートクチュールメゾンのコレクションの写真の、
ラストピースになる、いわゆる “Mariée” の写真。
細かなフェザーをたくさんつけたお召し物でした。
「こちらドリームドレスですよね」と花嫁さまは笑っておられましたが、
それもそのはず、ウン百万のコレクションピースでした…。
そちらをインスピレーションソースとし、
ブラウスにもどこかその要素を入れたい、とのご希望でした。
そこで始まったフェザー探し。
以前、ヘッドピースで羽根を使用したことはあったのですが、
今回のものとは違うタイプでしたので
新たに羽根専門店で近しいものを教えてもらいました。
花嫁さまにお見せしたところ、イメージに合います!
とのことでしたので、進行させていただきました。
そして完成したこちら!
衿元と袖口にフェザーを一本一本、手作業で留めていきました。
(正直耐久性はあまりないのですが…)
お写真では伝わり切りませんが、
結婚式当日、花嫁さまが歩くと、ふわりふわり、フェザーが揺れるのを想像しながら
お作りさせていただきました。
そしてブラウスとは別に、もう一点、
花嫁さまこだわりのアイテムをお手伝いさせていただきました。
それは、フランスの老舗レースメーカーSophie Hallette社のレースを存分に使ったベール。
リバーレースなのですが、なんと銀糸も織り混ざっているのです。
しかも、そのレースは花嫁さま自らParisで調達されたもので
何点か迷っておられましたので、アトリエで拝見させていただき
全体の雰囲気に一番合うものをアドバイスさせていただきました。
(ちなみにSophie Hallette、Solstissなどのフランス老舗メーカーのレースはアトリエでも手配可能です。
これ以上ないほど豪華なレース使いを叶えたい花嫁さまは、お気軽にご相談くださいね。)
こちらのレース、そのまま使っても充分すぎるくらいの美しさですが、
なにせご存知の通り、ベールの外周は丸いんです。
ですが、レース生地は当然、タテヨコ、直線しかありません。
そこがクチュリエール(自分で言ってしまう…)の腕の見せ所。
カーブする部分の模様を小さなハサミで切り取り、
丸いラインに添わせて縫い直します。
それはそれは細かく、柄の繋がりも意識しないといけませんので
全体の柄の出方を気にしながら、mm単位で模様を配置し、縫っていきます。
さらに、それはベールでありながらも、
花嫁さまがご自身で調達されたハットに合体させてほしい、
とのご依頼でした。
円形のハットの形に合わせ、立体の状態でギャザーを寄せて留めつけ、
ベールのように綺麗な丸いラインを描くように裁断させていただきました。
アトリエでのフィッティング、雰囲気満点です。
そして当日。
ご主人様とは、First Meet されるとおっしゃっておりましたが、
きっと素晴らしい反応をされたことと思います。
ドレス、ブラウス、ハットにベール。
花嫁さまがこだわり抜いて、かつ直感で選んだものたち。
一見、一つ一つは癖の強いアイテムたちに見えますが、
見事に調和された当日。
イヤリングやヘアスタイルは、極ミニマムなものにする
引き算の加減にも脱帽です。
こちらのお写真、ため息しかありません…。
そして美しいお写真を惜しみなくシェアしてくださり、
嬉しいコメントも本当にありがとうございます。
instagramには「信じられないフィット感」と描いてくださり、
メールでは以下のように書いてくださいました。
⚠️お客様の大切なお写真です。
文章、画像の無断転用、無断転載は固くお断り致します。
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