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2022-08-23

【order】想いが詰まった1枚のイラストからのドレス作り

 
Bonjour ! Carlier Coutureです。
 
夏、真っ盛りの時期を迎え、
いかがお過ごしでしょうか。
withコロナ時代、上手に工夫しながら
夏をエンジョイしたいですね。
 

「絵からドレスを作ることは可能ですか?」

 
さて、今回の花嫁さまは
ホームページのお問い合わせから
ご縁が始まりました。
 
お問い合わせの内容は
「子供が描いた絵から、ドレスを作ることは可能ですか?」
というものでした。
 
お子様の絵から形に起こすというのは初めてのケースで
お母様からのお問い合わせで、
お嬢様が絵がご趣味なのかな、
イラストレーターさんなのかな?
 
と、いろいろと想像を巡らせていまして
まずはメールにて
 
もちろん可能です!
物理的に難しい部分は、
具現化できるようにアレンジさせていただきます」
とお伝えしました。
 
花婿さまとお越しになった初回相談、
 
なんと!! 
 
イラストを描いたのは
花嫁さまの元教え子さん、とのこと。
 
こちらが実物です。
なんと…素敵すぎますね…
 
 
そのシチュエーションも素敵なのですが、
とってもクオリティが高くて
さらにビックリ!
 
デザイン画として機能している点が
何よりも驚きました。
この点、あとで詳しく解説しますね。
 
 
教え子のイラストを実現したい!
という優しくて熱い想いを持った花嫁さまと
全面的にサポートするご新郎さま。
初回相談からフレンドリーで、 本当に素敵なお二人でした。
 
 
花嫁さまは、
キラキラした瞳が印象的な、可愛らしくて素直な方。
新婚さんが持つ独特の雰囲気も相まって、
本当に可愛らしかったです。

お打ち合わせ中にニコニコと
花婿さまとご相談される様子が何とも印象的でした。

どのように具現化していくか?

 
さて、改めて言うまでもなく、

今回のドレスのテーマは、
教え子さんの描いたイラストをいかに再現できるか。
 
なおかつ、いかに
花嫁さまにお似合いになるように
製作するかがカギとなります。
 
教え子さんのイラストを実現させよう!と
ご主人と当アトリエを探し当ててくださったこと。
それだけでもかなり胸が熱くなったものです。
俄然、わたしの中の何かがメラメラ🔥し始めました。
 
いったん、話を戻しますね。
わたしがなぜ、教え子さんのクオリティに驚いたのか。
 
よくあるのが、イラストとして描かれた洋服は、
・物理的に不可能
この素材でこうはならない
こういった矛盾が生ずるものなのです。
(アニメやゲームの制作会社にアパレルのデザイナーなどが
関わったりするのは、こうしたことが起きやすいためです)
 
 
今回、教え子さんの絵は
「普通にこれを元に製作できる」というもの。
だから、すごいんです!
 
 
先にお仕上がりをお見せしてみましますが、
本当にどこをとってもお似合いです。
 
ただ、全くそのまま再現してしまうと、
花嫁さまが望んでいるより
はるかに甘いテイストになる可能性が…
その点、少しだけアレンジさせていただきました。
 
ドレスをお作りすることになるまでの
プロセス自体、わたしには感動的で、
本当に温かな気持ちで
お作りさせていただいたものです。
 

ドレスのこだわりポイント

 
では、今回のドレスの製作において
工夫したポイントをご紹介します。
 
 
まず、ビスチェはどのように再現するべきか…
悩んだ際に思いついたのが、
こちらのパール付きのチュール!
もうぴったりすぎて、即決でした♡
 
とはいえ、ビスチェはある程度
ハードであるべきなので、
下に厚いサテンと芯を
しっかり重ねています。
 
 
スカートのフロントのレース選びは、
当初予定していなかった、
スパンコール付きのものに。
 
もちろんショートグローブもお揃いで♡


というのもキラキラ光る感じが、
花嫁さまの持ち前の透明感にぴったりなんです!

よりクラシックなものも候補であったのですが、
満場一致でこちらに決まりました。
 
当アトリエの歴代のドレスと見比べても、
とてもロマンチックな仕上がりに。
本当によくお似合いです!
 

そしてドレスは完成し…


いよいよ最終のフィッティングでは、 ボディ着用の状態で完成したドレスを 飾って花嫁さまをお迎え。
その時、ドレスを見て
思わず涙ぐまれた花嫁さま。
 
フィッティング中はこの笑顔♡
 
多くの花嫁さまは、完成したドレスを見て、
きっと結婚式で泣いてしまうかも…
という気持ちになったりしますが、
 
まさかの最終フィッティングの前(!)の涙に
わたしも思わず目頭が熱くなったものです。
忘れられない一瞬となりました。
 
 
皆さまにたくさん祝福されて…♡
 
当日のお小物については、色々と悩んだ末、
ヘッドピースは思いっきりクラシカルに!
というご要望から
ドレスと同じミカドサテンで
急遽リボンボンネを作らせていただきました♡
 
 
カルリエクチュールをスタートした際に、
サンプル撮影で1度近しいものを製作していたのですが、
クラシカル感が大好きで、
良いデザインは本当に色褪せないということを
改めて実感したものです。
 
 
ひとくちにミカドサテンといっても、
純白やオフホワイト、アイボリーと
少しずつお色が違うため、
ドレスと同じにすると統一感があって安心◎。
 
 
アクセサリーも大事ですが、この笑顔が何よりですね!!
 
ピアスは一粒パールなのですが、
普段つけやすいものより、ひと回り大きめです。

ベールは、最初から「絶対にロングベールで!」との
ご希望でしたので、あわせてお貸し出しいたしました。


式場さまの階段に本当にぴったりで
絶対に合う!とわかっていても、

お写真をご共有いただいたときは感動ものでした。
 
 
 
海外のご友人も画面からリアルタイムで祝福!
 
実は、お式を結ばれた後で
アトリエに遊びに来てくださり、
当日のビデオレターを拝見することができました。
 
アトリエがスタートした当初は、
花嫁さまと同年代♪という気持ちでしたが、
今となっては、すっかり親戚の叔母さんの気持ち寄りに…
 
初回相談でつい数ヶ月前に出会ったはずのお二人に、
「本当に良かったねぇ(うるうる)」との気持ちが止まらず、
仕事中にも関わらず
涙をこらえるのも精一杯なのでした。
 
お式には、実はもう一つストーリーがあったり
本当に二人の仲間思いで
温かいお人柄が溢れ出ていて、
改めて素敵だな、と思った次第です。
 
 
それと、後日談をもう一つ。
 
お貸し出ししたウェディング小物を
ご返却いただいた際、
蓋を開けたら、
なんと素敵なものが増えていました!
 
ご結婚式の席札として使われたそうで
屋号Carlier Couture
個人名Emilie両方ご用意くださったんです。

どこから何まで
お気遣いありがとうございます(涙)
使うのが勿体ない...絶妙な色加減がとっても素敵なのでした。
 
 
 
こちらは花嫁さまの待ち受け!!
製作期間中、ずっとわたしの描かせていただいた
ラフ画を待ち受けにしてくださっていて、
テンションが上がってしまいました。
画像は、最後に勇気を出して、
撮らせてくださいっ!!

とお願いしたものです。


締めくくりには、
お式後にアトリエに遊びに来てくださった時
ドレス着てる時に一緒に撮れば良かった〜!
と言う話になり、
急遽サクッと着てくださいました 笑

お茶目なお二人と、
お式後なので気が抜けたわたくし。

本当に楽しい毎回のお打ち合わせ、
温かな気持ちになるエピソードの数々
そして選べないほど沢山のお写真のシェア、
(わざわざ美味しいギフトまで...)
心より御礼申し上げます。


レアかもしれませんが、
今回のように描いた絵を元に
沢山の人の想いが詰まったドレスを
お作りすることも可能です。

今回は、花嫁さまの教え子さんのイラストということでしたが、
デザイン画のクオリティの高さだけでなく、
花嫁さまのことをよく知っているからこそ、
お似合いのドレスの完成につながったと思っております。

紙に書かれていたものが、立体的となって、
ご着用いただける形になること 
その高揚感をぜひご体験してみてはいかがでしょうか。

Instagramでは、
作業風景を、チラッとですが
ストーリーやリールに載せておりますので、
ぜひチェックしてみてくださいね。
(こちらのドレスを製作中のリールもあります!)
 
今回も、最後までお読みくださり、
ありがとうございました!!
それでは良い一日をお過ごしください。
Bonne journée et à bientôt !
 
 
Carlier couture
Emilie
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