【order】愛情の詰まったレースで完成するドレス

Bonjour, Carlier Coutureです。

 

いつもdiaryをご覧いただきましてありがとうございます。

 

日に日に寒さが増し、北風が冷たくなってきました。

3連休はいかがお過ごしでしょうか？

当アトリエでは、木、金、土とお客様にお越しいただき、

定休日の日曜日は幼馴染たちと新年会をしてきました！

 

友人宅の広いリビングが「保育園？」と言われるほど

子供たちが増えて、改めて集まってみるとビックリ。

今年も仕事のときは目一杯仕事！遊ぶときは目一杯遊ぶ！

とメリハリを付けていきたいと思います。

 

さて、本日ご紹介するのは、昨年の夏、

披露宴のお色直しのドレスをご依頼された花嫁さま。

一つ前の記事の花嫁さまに続き、

ショートカットがよく似合う、とてもお綺麗な方です。

 

お母様がプロのデザイナーさんで、

お手元にとっておかれたレースを使ってドレスを作ってほしいとのご要望でした。

花嫁さまとお母さまの素敵な親子のストーリーもございますので、

ぜひ最後までご覧くださいね。

 

 

アトリエでのご様子。

仕上がりをチェック中です。

笑顔がかわいらしい花嫁さまと、若々しく素敵なお母様。

真剣、かつ和気あいあいの雰囲気の中で、

ドレスの確認を進めさせていただきました。

 

 

ドレスの横からのシルエット。

前が短く後ろが長いフィッシュテール型の裾が印象的。

 

実はこう見えてセパレートドレスなのです。

スカート部分は透け感のあるチュールを重ねて二重にしています。

 

ちなみに、デザインの案は初回から花嫁さまが

作成されて資料をいただいていたので、とてもスムーズでした！

 （さすがデザイナーさんのお嬢さま！！）

 

後ろから見るとこんな感じに。

上半身は鳥の羽根が散りばめられたようなイメージで。

スカート部分はウエストから少しずつ広がるようにデザインし、

ウェディングならではの雰囲気に仕上げています。

 

 

お母様がお持ちになった沢山のレースの中から選別し、

ドレスに使用させていただきました。

お嬢様の大切な日のために、

お母様がずっと大事に残しておかれたのですね。

なんて愛情たっぷりなレースたち！！

 

レースはラブリーになりがちなので、

お母様共々、可愛くなりすぎないよう気をつけてデザインいたしました。

 

 

「絶対に使いたい！」とおっしゃっていた小鳥柄のレース。

レースは花や葉のモチーフが多いのですが、

小鳥柄はめずらしいですね。

花や葉の中に小鳥が隠れている感じでとてもかわいらしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仮縫いの様子。お母様も念入りにチェックしてくださっています。

母娘で一緒にウェディングの準備ができるなんて・・・。

とても素敵ですね。

 

うちは息子がいるので、ドレスは作ってあげられないけど

今からどんなお嫁さんが来てくれるのか考えてみたり…（早

 

 

お二人はとても仲良しで、

ご相談中やフィッティングの際も終始楽しそうに会話されていました。

お嬢さまの、お母様に対する絶大な信頼感が

ものすごく伝わってきた時間でもありました。 

 

身頃にも花嫁さまとお母様のこだわりが詰まっています。

上半身のポイントはなんといってもこの葉っぱのレース。

いかにこちらを活かせるか・・・。

何度もトライアンドエラーし、

最終的に葉っぱを何重にも重ねて羽根のような見え方にいたしました。

花嫁さまチョイスのフェザーピアスとリンクしています。

 

 

背中は大胆にあけてドットチュールを施して。

後ろ中心には、共布で作ったくるみボタンをあしらっています。

 

これだけたくさんのモチーフや素材を

ミックスしているのに意外に統一感があります。

 

 

お母様の愛情が詰まったレース。

「スカートの周りを縁取りたい！」ということは、

花嫁さまの中で決まっておられました。

 

 

ところが、スカートのデザインに対してレースの分量が足りず、

途中で別のレースに切り替えて縫うことに。

切り替えが目立たないようにするのは縫う人（わたしですが）

の腕の見せどころ…！

わたしが一番こだわった部分でもあります。

 

よく見ると小鳥さんが！という楽しいレース。

正直、一筋縄ではいきませんでしたが、

でき上ったスカートを見たお母様に

「想像通り、想像以上！」と言っていただきました！

すごく嬉しかったです！

 

さて、ここからはお式当日のお写真を。　

 

黒のタキシード姿が素敵な新郎さまと会話をされる花嫁さま。

レースをたくさん使っていますが、

ショートカットで個性的な花嫁さまがお召しになると、

甘くなりすぎずモードな印象です。

とてもよくお似合いですね！

 

 

ご両親に感謝の花束を贈呈されるシーン。

お母様のこの表情で母娘の絆の深さが伝わってきますね。

お二人でアトリエにいらっしゃった日々を思い出すと、

わたしも感動で涙が出てしまいます。

 

あえてヘアスタイルにアクセサリーを使用されないのも

とても素敵だと感じました。

シンプルな髪型に、クラシカルな内装がバランスが好きです。

優しくそっと寄り添われている姿も印象的。

 

 

素敵な母娘のストーリーがたくさん詰まった

今回のdiaryはいかがだったでしょうか？

 

アトリエにお越しの際は、お母様とお嬢様の日頃からの

仲のよさがこちらにまで伝わってきて、温かな気持ちになりました。

初回のご相談からお渡しまで、ずっとお母様にも同行いただき、

ドレスのデザインに関してもお母様が意見を沢山くださいました。

当日は着せ付けも行ってくださったとのことで、

誰よりもドレスを知り尽くしているお母様が行ってくださることは

わたしにとってもすごく心強かったです。

 

 わたし自身も結婚式の時には母に手伝ってもらったので、

そんなことを思い出しながらドレスを作らせていただきました。

 

挙式を終えられた花嫁さまからは・・・

 

「やはりいつ見返しても素敵で、私と母のいい思い出となりました。

子育てにお仕事にとお忙しいと思いますが、お身体ご自愛ください。

本当にありがとうございました！」

 

とのコメントをいただきました。

お気遣いまでありがとうございます！

わたしも大事な日のためのお手伝いができて、

とても幸せな気持ちになりました。

どうぞお二人、そしてご家族の皆さまも

末永らお幸せに…！！

 

 

 

 Carlier Couture

 

 

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